田園調布エリア
大田区最西端の古くからの高級住宅地
田園調布と言えば古くから都内の高級住宅地として知られてきたエリアです。
かつては「西の芦屋、東の田園調布」といった言葉が使われてきたように外国から訪れる高官のための高級住宅地として開発をされてきました。
都市の名前である「田園調布」も英国の田園都市をモデルに都市づくりをするという当初のコンセプトに基づくものであり、今も町並みを歩いてみると当時の面影を残すモダンな建物を多く見かけることができます。
もう一つ田園都市の町並みの特長として挙げることができるのが「田園調布銀杏並木」で、駅西側に下りた時に放射状に敷かれた道路とともにその両脇に植えられた銀杏並木を眺めることができます。
秋口になるとこの銀杏が一斉に紅葉するので、真っ黄色なトンネルとカーペットという独特の風景が見られます。
周辺に大きな建物もなく、駅周辺の住宅の花壇や生け垣も調和を重視して作られているので街全体で独自の景観を作っています。
駅から西側に向かって少し歩いたところにあるのが「宝来公園」なので、町並みから公園内の景色を散策するというのが田園調布の定番散歩コースです。
駅東なら意外と安い物件もあり
駅に降り立っただけで「高級住宅街だ」と感じてしまうような田園調布ですが、実際はそうした雰囲気があるのは駅西一帯のみです。
駅西地域は今も数多くの高級戸建住宅が並んでおり、著名人や芸能人の家もちらほら見られます。
仮にこれからこの地域に住みたいと思っても、ほとんど賃貸向け物件がなくあっても相当高額の家賃設定なのでよほど好き好んで住もうと思わない限りはメリットを感じることはできません。
一方で駅東側で探してみるとびっくりするほどの家賃差があります。
それでも他の格安家賃地域と比較すれば相当割高ですが、駅西ならば一ヶ月10万円程度の1Rと同等の物件が駅東ならば7~8万円くらいから探すことができます。
田園調布駅は東急線のみが乗り入れています。
東急線の行き先で目黒線方面と東急東横線方面とで乗り分けをすることもできますが、基本的にはあまり電車での移動がしやすいというわけではないようです。
これは街全体が高台にあって徒歩で移動がしづらいということと、もともと高級住宅街であったことからほとんどの家庭で自動車を所有していることが関係しています。
自動車を所有し日常生活で使用しているなら特に不自由を感じることはないのですが、単身で電車のみを移動手段とするならちょっと生活に不便を感じる場面も多いかもしれません。
街中にある坂は急勾配となっておりちょっと歩き回っただけでもかなり疲弊してしまいます。
住むならば少なくとも自転車は持っておきたいところです。