不動産契約の流れについて

不動産探しと契約までの流れ

引っ越しをするときにはまず自分が住みたい場所を決め、その取扱をする会社と契約をすることになります。

知り合い同士での貸し借りなどでは口約束で入居ができることもありますが、基本的に全くゆかりのない土地などで新たに居住地を探すなら、まずはその土地区域を取り扱っている不動産会社から現在賃貸人を募集している物件を紹介してもらいそこから1室を契約します。

現在募集中の賃貸物件はインターネットで検索をすればぞろぞろと出てきますし、そこから自分の希望する家賃水準や施設を持っているところを探しだすというのは難しくはありません。

ただいくら丁寧に写真を撮ってある物件であっても、自分で実際に見てみたときのイメージというものは全く異なるのが通常ですのでいきなり契約をするのではなくまずは候補としておさえておきあとから比較をしながら選ぶようにするというのがおすすめの方法となります。

さらに実際に不動産会社の窓口で問い合わせてみると、ネットにはまだ掲載されていないお得な物件を紹介してもらえたりすることもあります。

ネットでの物件検索はいきなりピンポイントで特定をするというよりも、周辺の物件の家賃相場などを調べるという目的で使った方がよいかもしれません。

物件の内覧をして入りたいところを絞り込む

気になる物件を検索したら、まずそれを取扱している不動産会社に連絡をして内覧ができる日程を聞いておきましょう。

物件には現在空き室で即入居可というところもあれば、今は誰かが住んでいるけれども特定の月になったら必ず出て行くことになっているという予定の物件もあります。

気に入った物件があったらその部屋にいつなら入れるのかということをきちんと確認しておくことも重要です。

即入居の場合には不動産会社としてはすぐにでも誰かに入ってもらいたいと考えているわけなので自然と契約を急がせるような言動をとりがちです。

「今決めないと次に申し込みが来た時にそちらを優先させます」といったことを言われると多少迷っていてもなんとなく返事をしないといけないということもあります。

しかし焦って返事をしてしまうことによる失敗も少なくはありませんので、少しでも迷いがあったり他にも見たい物件があるというときには思い切って保留をしておくということも大切です。

ただし1~3月などは引っ越しが頻繁になるシーズンなので、脅しではなく本当に最初に返事を渋ってしまったばかりにタッチの差で申し込みをされてしまうということもあります。

迷いがあるときは前向きの迷いなのか、本当に気がかりがあるのかという点を自問して返事の仕方も考えていきましょう。

その迷いが「ちょっと家賃が高いな」ということなら、正直にそう伝えることで若干まけてもらえることもあるかもしれません。

物件が決まったらいよいよ契約

物件が決まったら次は本格的な契約書の作成になります。

内覧をするつもりで出かけるときにはその日に決めるとは思っていないことも多いでしょうが、もし気に入った物件があったときにすぐに預かり料を支払うことができるように少し多目に現金を持っていくようにするのがおすすめです。

まず最初に不動産会社に提出するのは「申込書」であり、そこに氏名や現住所や年齢、職業などといったことを記載して一旦預かってもらいます。

その後大家さんに不動産会社が連絡して入居審査をしてもらい、そこでOKが出たところで本格的な契約ということになります。

契約をすることになったら取扱不動産会社で法定の重要事項の説明を受けて賃貸契約について細かく定められた契約書に署名と捺印を行います。

その後決められた日までに初期費用(敷金・礼金・仲介手数料・最初1月分の家賃)を支払うことで部屋の鍵を受け取ることができます。